バンドの仲間が、介護にはまった。
どういうことだ？と思った。
介護は、キツイ、キタナイ、キュウリョウの３K ではないのか。

おれも、やってみた。おそるおそるやってみた。
オムツだってかえてみた。初めての体験だった。
毎日、毎日、色々おこる。
おばあちゃんに微笑まれた。おじいちゃんに文句を言われた。
何度も何度も、呼ばれた。しつこいくらい、呼ばれた。おれとは違う名前を呼んでいた。

強く手を握られた、恋人と間違われた、そこは、マゴだろ(笑)。
おれが休むと、機嫌が悪くなる人もいた。おれをずっと玄関先で待っていた。
昨日、おれを叱った人が、星になった。少しだけ、後悔した。ほんの少しだけ…

日々、生きていることを実感する。おれを必要としている人がいる。
そんな気恥ずかしい気持ちが湧きあがる。

ココロがおどる。日々、おどる。
人をささえる、ささえ合う、そんなピュアな出来事に、ココロが満たされる。
介護は、「快護」と、どっかに書いてあった。ココロ晴れ晴れして、面白い。

バイトに困ったアイツらにも知らせてやりたい。
「快護」が面白いっていうことを。