2年前、私は看護師だった。
病気に向き合いすぎて、私のココロは“ぺしゃん” となっていた。
一人ぼっちで、どうしても、どうしても、動けなくなった。
そんなとき、たまたまナイス介護の求人広告が目に入った。
介護派遣なら、好きな時間に働けるしいつでも辞められる。
そんな打算が、私の重い腰をあげさせた。
勤務初日、元教師だったという女性の利用者さんに声をかけられた。
「あなたは優しい目をしているね、しあわせになれるよ」
聞くと認知症が進んでいるという。
多分この方は明日には忘れているだろうけれど、
私にとっては忘れられないお守りみたいな言葉だ。
もちろん、嫌なこともある。驚くこともある。悲しいこともある。辛いこともある。
それでも日々たくさんの方からお守りをもらっているうちに、
いつのまにか、ココロの“ぺしゃん” はなくなった。
今、ココロは毎日、おどっている。
ああ、私はこんな仕事がしたかったのだ。
ココロおどる、
快護をつくる。